ごぶさたでーす。

気がつけば7月も終わりに。ついこないだ『6月ももう終わりか…』ってつぶやいたような?気のせい?で、梅雨はいつあけるの?


まーそんな毎日ですが、最近なにしてんのかというと仕事してました。あまりに働かされるので、昼休みとか無理やり時間見つけて本読んだり。このカテゴリ作ったもののぜんぜん使ってないことに気がついたんで、最近読んだ本を紹介しよっかなーと思います。
またの名を備忘録。



エンド・ゲーム 常野物語 (集英社文庫)

『エンド・ゲーム』恩田陸

恩田さんの常野シリーズは大好きで『光の帝国』から読んでるんですけど、今回の話はダントツ暗い。常野一族のダークサイドの話。「洗濯屋」とか「裏返す」っていう能力は興味深いし、序盤からの流れはドキドキで面白かったけど、ラストに向かうにつれてイマイチなかんじに。あまり納得のいく終わり方ではないな。出だしがよかっただけに最後にがっかりした。でも、次また常野シリーズで新作がでたら読むと思います。


流星ワゴン (講談社文庫)

『流星ワゴン』重松清

重松さんのは『口笛番長』(だっけ?)しか読んだことなくて、なんとなくノスタルジックで、おじさんが書いてますって感じがあちこちからした気がしたのを覚えてます。おじさんっていうと感じ悪いかな?大人の男の人(お父さんとか先生とか)ってイメージ。文体とかストーリーがね。で、今回の『流星ワゴン』はその極めつけで、主人公が30代半ばのお父さんなもんだからリアリティーいっぱい。自分が同じお父さん世代なら共感してたのかな?途中で読むのがつらくて、まだ最後まで読めてません。


サマータイム (新潮文庫)

サマータイム佐藤多佳子

夏になるとあちこちの出版社がこぞって「なんちゃらフェア」みたいなのを本屋で展開してますけど、その「夏の1冊」にプッシュされてたのがコレ。『サマータイム』というそのタイトルからしてふさわしいよねぇ。でもストーリーはもっとふさわしい!連作の短編集なんですが、どのストーリーの中にもキラキラした世界が広がっていて眩しい。で、どの登場人物も魅力的に描かれていて、うまいなー…と感心しきりです。こんな文を書けるようになりたい。


キップをなくして (角川文庫)

『キップをなくして』池澤直樹

で、今読んでるのがコレ。キップをなくした子は駅から出られない。キップをなくした子は駅の子になる。駅の子になったイタルはちょっと怖いフタバコさんやおとなしいミンちゃん、電車に詳しいユータたちと一緒にいろんな経験をしていく。児童文学と聞いて納得。まだ途中までしか読めてないんですけど、すごくいい。読み終えてしまうのがもったいない。たくさんの人に読んでもらいたい一冊です。オススメ。